それって坐骨神経痛?原因と改善法

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2025.03.17

坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)は、背骨の一部である腰椎や仙骨から出る坐骨神経が圧迫されることによって引き起こされる痛みやしびれを特徴とする症状です。坐骨神経は、体の中で最も太く、長い神経であり、臀部(でんぶ)から足にかけて伸びています。この神経が圧迫されることで、臀部から太もも、膝下、さらには足先にかけて、鋭い痛みやしびれ、または感覚麻痺が生じることがあります。

1. 坐骨神経痛の原因

坐骨神経痛の原因は、さまざまな要因に起因しますが、主に以下のような要素が関与しています。

1.1 椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、背骨の間にある椎間板(椎骨と椎骨の間にある軟骨状の構造物)が圧迫され、内側のゼラチン状の物質が外側に飛び出すことです。この飛び出した部分が坐骨神経を圧迫し、坐骨神経痛を引き起こします。特に腰椎(L4〜L5)やL5〜S1の間の椎間板が関係することが多いです。

1.2 脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症は、脊髄を包んでいる脊柱管が加齢や退行性変化により狭くなることです。これにより、脊髄や神経根が圧迫され、坐骨神経痛を引き起こすことがあります。脊柱管狭窄症は高齢者に多く見られ、特に腰部に現れることが一般的です。

1.3 梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)

梨状筋症候群は、臀部にある梨状筋という筋肉が坐骨神経を圧迫することによって生じます。運動や長時間座りっぱなしの姿勢などが原因で、梨状筋が硬直し、神経が圧迫されて痛みを引き起こします。

1.4 その他の原因

  • 脊椎すべり症:椎骨が前後にずれることで神経を圧迫。
  • 骨盤内腫瘍や感染症:腫瘍や感染症が神経に影響を与える場合。
  • 外傷や事故:交通事故などで脊椎や神経が損傷することも原因になります。

2. 坐骨神経痛の症状

坐骨神経痛の主な症状は、痛み、しびれ、または筋力低下です。具体的には、以下のような症状が現れます。

  • 痛み:臀部から足先にかけて、鋭い痛みや焼けるような感覚を感じることがあります。特に、長時間座ったり、前かがみになると痛みが増すことがあります。
  • しびれ:足や足の裏にしびれを感じることがあります。これが進行すると、感覚が麻痺することもあります。
  • 筋力低下:足の筋肉が弱くなり、歩行時にふらつくことがあります。また、立ち上がりが困難になることもあります。

3. 坐骨神経痛の診断方法

坐骨神経痛が疑われる場合、以下の方法で検査を行います。

3.1 問診

患者さんの症状や生活習慣について詳しく聞き取ることから始まります。痛みの場所、痛みの種類(鋭い痛みか鈍い痛みか)、発症のきっかけ、痛みが悪化する姿勢などを確認します。

3.2 神経学的検査

神経学的検査では、患者さんの反射、筋力、感覚をチェックします。また、坐骨神経に沿った圧迫テスト(ラセッグテスト)などを行い、坐骨神経痛があるかどうかを確認します。

3.3 画像診断

X線、MRI(磁気共鳴画像)、CT(コンピュータ断層撮影)などの画像診断を使って、脊椎や椎間板の状態を確認します。これにより、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの原因を特定します。

もちろんです。整骨院での治療も、坐骨神経痛の改善方法の一つとして非常に有効です。以下に整骨院での治療法を追加した内容を記載します。

4. 坐骨神経痛の改善方法

坐骨神経痛の治療方法は、症状の原因や進行具合によって異なりますが、一般的に以下の方法が推奨されます。

4.1 保存療法

多くの場合、保存療法が最初に行われます。これには以下の方法が含まれます。

  • 薬物療法:鎮痛薬や消炎鎮痛薬(NSAIDs)、筋弛緩薬、場合によっては神経ブロック注射を使用することがあります。
  • 理学療法:ストレッチや筋力強化を目的としたリハビリテーションが有効です。特に、腰や臀部、太もも周りの筋肉を強化することで、神経への圧迫を軽減できます。
  • 姿勢改善:姿勢を正すことで、神経への負担を軽減することができます。長時間の座位や立位を避け、こまめに体勢を変えることが重要です。

4.2 整骨院での治療法

整骨院は、坐骨神経痛の治療において非常に効果的な選択肢の一つです。整骨院では、筋肉や関節の不調に対して、手技療法を中心としたさまざまなアプローチを行います。

  • 手技療法(整体・マッサージ):整骨院では、痛みを軽減するために、手技療法を行います。例えば、筋肉の緊張を和らげるためのマッサージや、関節の可動域を広げるための調整が行われます。これにより、神経への圧迫が軽減され、痛みやしびれが改善することがあります。
  • 骨盤矯正:坐骨神経痛の原因の一つに骨盤の歪みやズレが関与している場合があります。骨盤や背骨の調整を行い、身体のバランスを整えることができます。骨盤矯正を通じて、神経への圧迫を解消し、痛みの軽減を図ります。
  • ストレッチ療法:筋肉の柔軟性を高めるためのストレッチ療法も行います。特に、臀部や太もも、腰回りの筋肉を緩めることで、坐骨神経にかかる負担を軽減し、痛みの改善が期待できます。
  • 電気療法(干渉波療法や低周波治療):電気を使った治療も効果的です。干渉波や低周波治療などの電気療法は、筋肉の緊張をほぐすとともに、痛みを緩和させる効果があります。神経痛の緩和や血行促進に効果があるため、坐骨神経痛の症状改善に役立ちます。

4.3 手術療法

保存療法で効果が見られない場合や症状が重度である場合、手術が選択されることがあります。代表的な手術方法には以下があります。

  • 椎間板ヘルニアの手術:ヘルニア部分を取り除く手術(椎間板切除術)。
  • 脊柱管狭窄症の手術:狭くなった脊柱管を広げる手術(脊柱管拡大術)。
  • 脊椎固定術:骨が不安定な場合、固定する手術。

手術は通常、最後の手段として行われますが、症状が非常に重度の場合や保存療法で改善が見られない場合に考慮されます。

4.4 生活習慣の改善

生活習慣の改善も治療において重要な要素です。適度な運動や体重管理、姿勢の改善、過度な負担をかけない生活を心がけることで、坐骨神経痛の予防や再発防止につながります。


整骨院での治療は、薬物を使わずに体の自然な治癒力を引き出す方法として、多くの人に効果的です。痛みの軽減だけでなく、再発防止や症状の改善に寄与するため、坐骨神経痛の予防にも有効な手段として取り入れることができます。

5. まとめ

坐骨神経痛は、さまざまな原因によって引き起こされる痛みやしびれを伴う症状です。原因としては、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などがあり、それぞれに応じた治療方法が求められます。多くの場合は保存療法が効果を発揮しますが、症状が改善しない場合や重度の場合は手術が考慮されることもあります。生活習慣を見直し、予防に努めることも大切です。症状を早期に発見し、適切な治療を受けることで、快適な生活を取り戻すことが可能です。

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