捻挫とは?原因、症状、治療法を徹底解説

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2025.03.19

捻挫(ねんざ)は、日常生活やスポーツでよく見られるケガの一つです。突発的な動きや不自然な体勢が原因で発生することが多く、足首や手首などの関節部分に多く見られます。しかし、捻挫とは単なる「痛みを伴うけが」ではなく、関節を構成する靭帯(じんたい)や腱(けん)が損傷することで起こる、医学的に見て複雑な傷害です。本記事では、捻挫の原因、症状、治療法、予防策について詳しく説明します。

捻挫の定義と原因

捻挫とは、関節を構成する靭帯や腱が過度に引き伸ばされたり、引き裂かれたりすることによって生じる損傷のことです。関節は、骨同士が接続する部分にあり、靭帯がこれらの骨を繋いでいます。この靭帯が不自然な方向に引っ張られることにより、微細な裂傷が生じたり、場合によっては完全に断裂したりすることがあります。

捻挫の原因としては、以下のようなものが考えられます。

  • 突発的な動き: 不意に方向を変えるときや、ジャンプした後に着地する際に捻挫を起こすことがあります。
  • 過度の負荷: 長時間、または過剰に関節に負担をかけると、靭帯が耐えきれなくなり捻挫が発生します。
  • 不安定な足場: 段差を踏み外す、滑るなどして、関節が不自然な位置に動かされると、捻挫が発生します。
  • スポーツによる影響: 特にサッカー、バスケットボール、テニスなど、急激な動きや方向転換を必要とするスポーツでは、捻挫のリスクが高まります。

 

捻挫の種類と分類

捻挫には、程度によって軽度から重度までさまざまな種類があります。一般的に、捻挫は以下の3つのグレードに分類されます。

グレード1(軽度)

グレード1の捻挫は、靭帯の微細な損傷です。関節の動きに支障が少なく、痛みや腫れも軽度であることが多いです。この場合、数日以内に自然回復することが多く、治療が不要な場合もあります。

グレード2(中度)

グレード2の捻挫は、靭帯が部分的に損傷している状態です。関節の可動域に制限が生じ、痛みや腫れが目立ちます。この場合、休養やアイシング、医師の指導による治療が必要です。

グレード3(重度)

グレード3の捻挫は、靭帯が完全に断裂した状態です。激しい痛みや腫れがあり、関節が不安定になります。この場合、治療には長期間の安静が必要となり、場合によっては手術が必要となることもあります。

捻挫の症状

捻挫の主な症状には以下のようなものがあります。

  • 痛み: 捻挫後に感じる痛みは、損傷した靭帯や腱の周囲に生じます。痛みは、関節を動かすときや触れるときに強く感じます。
  • 腫れ: 捻挫が起こると、血管が破れて血液が漏れ、周囲に腫れが生じます。腫れは時間が経過するにつれて悪化することがあります。
  • 青あざ: 捻挫の部位に内出血が見られることがあります。これにより、皮膚が青紫色になることがあります。
  • 関節の不安定感: 重度の捻挫では、関節の不安定感を感じることがあります。関節がぐらつくため、歩くのが困難になります。
  • 可動域の制限: 捻挫を受けた部位の関節の可動域が制限され、動かすと痛みが走ることがあります。

捻挫の治療法

捻挫を治療するためには、損傷の程度に応じたアプローチが必要です。以下に、一般的な治療法を紹介します。

1. R.I.C.E療法

捻挫の初期治療では、R.I.C.E療法が推奨されています。R.I.C.Eとは、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字を取ったもので、以下の手順で実施します。

  • Rest(安静): 捻挫を受けた部位を動かさないようにし、安静に保ちます。
  • Ice(冷却): 冷却材を使って患部を冷やし、腫れや炎症を抑えます。冷却は20分程度を目安に行い、その後休憩を入れることが大切です。
  • Compression(圧迫): 弾性包帯やサポーターを使って患部を圧迫し、腫れを防ぎます。
  • Elevation(挙上): 捻挫を受けた部位を心臓より高い位置に挙げることで、血流を促進し腫れを軽減します。

2. 痛み止めと消炎剤

軽度や中度の捻挫に対しては、痛み止め(非ステロイド性抗炎症薬、NSAIDs)を使用することがあります。これにより、痛みを軽減し、炎症を抑えることができます。

3. 整骨院での治療

整骨院では、捻挫の回復を促進するための施術が受けられます。

  • 手技療法: 患部周辺の筋肉をほぐし、血流を改善することで治癒をサポートします。
  • 超音波治療: 超音波を用いた施術により、炎症を抑え組織の回復を早めます。
  • テーピング・包帯固定: 関節を安定させ、正しい位置で回復を促します。
  • 運動療法: 回復段階に応じたストレッチやリハビリを行い、再発防止を目指します。

整骨院での適切な施術により、回復を早めつつ、後遺症を防ぐことができます。

4. 手術

重度の捻挫では、靭帯の完全断裂が発生している場合があり、その場合は手術による修復が必要です。手術後はリハビリを通じて、完全回復を目指します。

捻挫の予防法

捻挫を予防するためには、以下のような方法が効果的です。

  • 適切なウォーミングアップ: スポーツを始める前には、体を温め、関節をほぐすことが大切です。
  • 靴の選択: 足元を安定させるために、適切な靴を選ぶことが重要です。特にスポーツシューズは、足首をサポートするものを選びましょう。
  • 体幹の強化: バランスを保つために、体幹を鍛えることが予防につながります。
  • 疲労の管理: 疲労がたまると、動きが不安定になるため、適切な休息を取ることが必要です。

まとめ

捻挫は、どなたでも経験する可能性があるケガであり、放置すると長期的な後遺症を引き起こすこともあります。適切な治療を受けることが回復の鍵です。症状に合わせた適切な対応をし、無理をせずにリハビリを進めていきましょう。また、予防策を実施することで、捻挫を未然に防ぐことが可能です。

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