足首の捻挫について

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2025.05.30

こんにちは。
やわら鍼灸整骨院です。
今回は足首捻挫についてお話します。

足首の捻挫は「痛いが歩ける程度なら大丈夫」「少し腫れているけどそのうち治るから問題ない」と思っている人はいませんか。
足首をひねっただけでも、靭帯損傷や骨折などを伴う場合があるため、適切な初期治療が重要です。
そこで今回は応急処置の方法やセルフチェックの方法について詳しく解説していきます。

☆捻挫の概要(症状)
足首の捻挫は、足首を強くひねった際に靭帯が傷ついたり、断裂したりすることを言います。
よくあるのが平らではないところを走ったり歩いたりしたときに、足首を内側にひねってしまうことです(医学的には内反(ないはん)といいます)。
または道路の縁石や階段を踏み外したりして、足首を内側にひねってしまうこともあるでしょう。
足首を内側にひねってしまうと、足首の外側の靭帯が必要以上に伸ばされて損傷したり断裂したりする可能性があります。

☆症状
捻挫した時の主な症状は足首が腫れたり、歩くと痛みを感じるといったことです。
足首を内側にひねった場合、主に足首の外側(外くるぶし周囲)が腫れてきたり、内出血すると青あざができたりします。熱を持つことも考えられます。
また外側だけでなく、内側が痛くなったり外くるぶしの後ろ側が痛くなったりもします。

☆重症度
足首の関節は、足首の土台になっている距骨(きょこつ)、外側の腓骨(ひこつ)、すねの骨の脛骨(けいこつ)、足首の土台である距骨の位置を保持する役割の複数の靭帯から成っています。
捻挫はどの靭帯がどの程度伸びて損傷を受けたかで、重症度合いが決まります。
捻挫の重症度の分類としては「軽度」「中等度から重度」「非常に重度」の3つです。
足首の捻挫はほとんどの場合、「軽度」となります。

☆外側にひねる場合もある
足首の捻挫は、内側にひねる場合だけではありません。足首を外側にひねってしまい、捻挫を起こしてしまうこともあります。
外側にひねるケースは少ないと言えますが、靭帯が損傷してしまう要因の一つです。
さらに足首を外側にひねると捻挫だけでなく、足首の骨折(裂離骨折(れつりこっせつ)や果部骨折(かぶこっせつ)になる場合も考えられます。
果部とはくるぶしのことです。

☆捻挫の原因
捻挫の原因は、足首を強くひねることで靭帯が伸び、損傷したり断裂したりすることです。
靭帯が伸びて損傷した場合は「軽度」となります。部分的に断裂している場合は「中等度から重度」、完全に断裂している場合は「非常に重度」です。
また捻挫した場合は靭帯の損傷だけでなく、神経も損傷していることがあります。
足首の外側にあるのが「外側靭帯(がいそくじんたい)」です。外側靭帯はさらに3つから構成されており、それぞれ「前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)」「後距腓靭帯(こうきょひじんたい)」「踵腓靭帯(しょうひじんたい)」です。
足首の捻挫の特徴としては、前距腓靭帯の断裂が圧倒的に多く、稀に前距腓靭帯と踵腓靭帯の両方の断裂があります。
また過去に捻挫で靭帯を断裂し、そのまま放置した状態で捻挫を繰り返しているという場合もあります。

☆応急処置
実際に捻挫を引き起こしてしまった場合、とるべき応急処置があります。
捻挫した時の初期に実施する4つの治療です。それらの頭文字を取って「RICE」と呼んでいます。捻挫した時はRICE処置と覚えておくと良いでしょう。
またRICE処置は捻挫だけでなく、打撲や肉離れなどの外傷を受けたときにも有効な基本的な応急処置法となります。

Rest(安静)
まずは捻挫を起こしてしまったら、安静を保つことが大切です。安静は横に寝かせるという意味ではありません。
むやみに動かさなくてもよい体勢をとることです。捻挫を起こした患部に添木やタオルなどを当てて固定すると良いでしょう。
固定する時はなるべく足首が90度になるようにしましょう。90度にすると損傷した靭帯が適切な長さに保たれ、靭帯が伸びてしまうことを防げる可能性が上がります。

Icing(冷却)
捻挫をした部分を冷水や氷嚢などで冷却します。
その部分の体温を下げることで毛細血管を収縮させ、内出血や痛み、腫れなどを抑えます。痛みを感じなくなるまで冷やすのではなく、熱を持たないようにするのが目安です。
注意しないといけないのは、冷やし過ぎです。皮膚が冷たくなってきたら、冷やすのを一旦中断します。
その後、熱を感じない程度に繰り返し冷やしてください。

Compression(圧迫)
直後には痛みも強く実施しにくい処置かと思いますが、捻挫した足首にテープを巻いて圧迫することで、内出血や腫れを最小限に抑えることができます。
ただし圧迫が強いと血が止まってしまい、血流障害や神経障害を起こしてしまうので注意が必要です。
もししびれてきたり皮膚の色が変色してきたりした場合は、圧迫を緩めるようにしましょう。

Elevation(挙上)
足首を心臓よりも上の位置に保つ必要があります。
人間の体は血液が重力によって地面に近いところに留まりやすく、最後は心臓に向かって流れていくため、足首を心臓よりも上にすることで腫れや内出血を防ぐことが可能です。
足首の下にクッションや座布団、毛布などを敷くと楽に体勢を保つことができます。

☆整骨院での治療
整骨院では、触診して足首の状態を確認します。
まず行われるのが安静にするためのテーピングや包帯での固定です。
痛みが強い場合、歩けない場合は病院やクリニックなどを受診しましょう。
整骨院では筋肉の柔軟性を元に戻すため、マッサージなどを行い捻挫の再発防止に努めます。
整形外科に通い、捻挫が治ったにも関わらず足首が硬いなどの症状が残る時も整骨院では治療がで頼るのもよい選択肢かと思います。

足首の捻挫は日常生活でも非常に多く起きやすい症状になります。
日頃から注意をし怪我をしないように気を付けましょう。
もし、捻挫した際には当院にて治療いたしますので、何かございましたらご相談下さい。

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